小学校図書館司書おすすめSDGs絵本「もったいないばあさん」
おはようございます。
何回目覚ましがなっても起きず、遅刻回避できるギリギリまで寝続けるパパを、一瞬で起こす2歳息子。
今朝は「おじさんおじさん」言いながら絵本を持ってきたので、なにかと思えば…おばさんの絵本でした。
おばさん、ばあさん、って幼児には言いにくいのでしょうか?
何回も読まされていますが、「もったいないばあさん」は「おじさん」って言います。
そういわれると、見た目がおじさんっぽい?
でも息子がおじさん、という意味をわかっているかも微妙です。
さて「もったいないばあさん」は、昨日ご紹介した「お月さまってどんなあじ?」と同様、大きいサイズの絵本です。
縦が31cmあるので、一般的な本棚だとつかえてしまうかも。
図書館で借りる子も、袋に入らない、といってくるときがあります。
輪郭がはっきりしている絵のため、遠目が聞きます。
文章も短く、台詞が多いので、ノリノリで妖怪のように、「もったいなーい!」とばあさんの声を読むと、うけます。
ただ、読み聞かせのやり方は人それぞれですので。
淡々と読んで絵本を見せる方もいれば、
劇のように声を変え絵本をときには動かし、絵本の世界を楽しませる方もいるので、
読み方は自由だと思います。
どちらが間違っているとは思いません。
ただ例えば、我が家の子供たち2歳4歳、小学校低学年には、もったいないことをしていると、妖怪のようなばあさんがやってくる。べろべろしてくる。と面白おかしく聞かせたいので、このときは劇のように読む。
小学校中学年からは、もったいないことしていませんか?たとえばこんなことしているとね…。でもこうすることができますね。と考えさせたいのであれば、淡々と文字を読み上げる読み方にする。
と目的、対象別に変えることは大事だと思っています。
また、場面が変わるときは、少し間をもったり、声の調子を変えると子供は分かりやすいです。
食事の場面からページめくると急に泡ブクブク歯磨きしていますので、ページめくる前に、「さあ次のもったいないことはなんだろうね?」なんて参加してもらっても、楽しく読むことができます。
そのあともいきなり紙をたくさんくしゃくしゃにしたシーンに飛びますから、ここも場面転換したと分かりやすく読んであげたいです。
たとえばくしゃくしゃの紙を指さしたり、あら、という表情を作ってみたり(あまり顔芸をしすぎると、顔しか見なくなる子もいるので目があったときは対応する、程度が良いですね。主役は絵本です。)。
でもこの紙の活用法がすばらしいんですよね。
すばらしい「もったいない」回避術は次もです。
短くなった色鉛筆!
図書館で子供たちに使われ続けた色鉛筆で、最後やってみようと思っています。
そのときは必ずこの絵本と一緒に置いて、使ってもらおうと楽しみにしています。
そしてみかんの皮。
給食でもみかんが出ますので、冬はみかんの科学絵本を読んだりもしました。
わりと知られている活用法ですが、冬に読むにはいいシーンです。
「やったことあるよー」という子もいました。
最後は電気。
電気のもったいないはどう回避するのか。
電気代高騰の今、ばあさんを見習いたいですね。
この帰っていくばあさんの持ち物や、布団の状態に気づく子供がいるといいなあ。
本当に大事にしている姿です。見習わなくては。
ぜひ読み聞かせのあとも、自分で開いて、絵を楽しんでほしい絵本です。
ひらがなですべて書かれていて、文字も大きく太く読みやすい絵本です。
幼児から楽しめ、小学生もSDGs、ものを大事にしましょう、身近なこんなことを変えられますよ、と考えさせる絵本としても優秀な絵本です。
シリーズも出ています。
参考になりましたら嬉しいです。