小学校図書館司書おすすめ絵本「はじめてのおつかい」5歳娘をもつママ、下の子が生まれたママへ
題名通り、5歳のみいちゃんが、「はじめてのおつかい」に行くお話。
買うものは、赤ちゃんの牛乳。200円を握りしめて、歩いておつかいです。
実は我が家の娘の名前、「みいちゃん」なのです。
しかも弟がいるところまで同じ。
見た目もママカットの女の子はだいたいこの表紙の髪型になりますよね。
我が家のことかな!?というお話なのです。
自分達もそう思うのか、姉弟も食い入って聞いてくれます。
私はこの絵本、BGMが聞こえてくるような、環境音がしっかり聞こえてきて、とっても立体的な絵本だなと思っています。
鼻唄を歌いながらおつかいに行くみいちゃん。自転車がちりんちりんベルを鳴らしてきて、みいちゃんはどきんとして塀にべたっとくっつく。自転車はぴゅるーんと走っていってしまう。
このシーンだけでも映像で見えてきませんか。
短い文章で音が聞こえてくる、動きがわかる絵本です。
はじめてのおつかいは、テレビ番組も大ファンですが、事件がつきもの。
みいちゃん、転んでお金が転がっていってしまうのです。
このシーンは2歳息子4歳娘は読むたびに「あ~」と痛そうな顔をします。
本当に痛そうな膝なんです。
ただこのときの絵、ほっぺや耳も、膝と同じ赤色で描かれていて、「みみいたいいたい」と、顔まで怪我したと思ってしまうようです。
お金は見つかるけれど、困ったことはまだ起こる。
お店についたのに、店員さんがいない。
はじめてのおつかい、しかも転んだあとなので、大きな声なんて出ないですよね。
そこへ別のお客さんが来て、店員さんが出てきて、ラッキー。と思いきや!
みいちゃんに気づいてくれない…。
それでも勇気を出して、声を出して、牛乳ちゃんと買えたんです。
達成感で、忘れちゃいますよね。
お、つ、り!笑
るんるん帰りだすみいちゃんに、店員さん、追いかけてきて返してくれます
はじめてのおつかいは、店員さんの神対応次第で結末が変わっちゃいますよね。
だんだん近づくお家。
ママが赤ちゃんを抱っこして、外に出て待っててくれるんです。
ああよかった。と自分のことのようにほっこりした読後感になります。
裏表紙も好きです。
ちゃんと買えた牛乳。おいしいでしょうね。
役に立ったと、また頑張ろうと思って、成長していく。
ママとしても学べる一冊です。
図書館司書としては、幼児にはおすすめ。
小学生には少し幼いかも。みいちゃん5歳ですし。
でも低学年には、はじめてのことを頑張るお話として見せてあげたいです。
赤ちゃん生まれたんだよ、と教えてくれる子にも紹介しています。
同じ絵の方の絵本も一緒に紹介します。
下記の絵本は好きな子が多いです。これも読み聞かせ向き。
ぬいぐるみ「こん」と大冒険します。
幼児から小学校低学年までかな、と思いきや、意外と図書館のぬいぐるみをかわいがってくれる中学年の子達なので、読んでみたところ、楽しそうに聞いてくれました。
グッズにもなっています♪
あの「こん」に本当にさわれたら、子供は大喜びですね。絵本の世界に入ることができる素晴らしいグッズです。
参考になりましたら嬉しいです。