小学校図書館司書MARIママ、読み聞かせ絵本紹介します!

学校司書のパートと、2歳4歳姉弟の育児&保護猫2匹のお世話に奮闘しているMARIママです。読み聞かせおすすめの絵本を紹介しています。

小学校図書館司書おすすめ春の絵本【ルピナスさん】中高学年と「自分ができる身近なSDGs」を考えよう!

●世の中を美しくするために、何ができるだろう?

小さなおばあさん ルピナスさんのお話です。
縦21cm横27cmの横長の絵本。
すこし自分から遠い側が見えにくいかもしれません。
文字多目、漢字もあります。中高学年向きかと思います。

「わたし」の大おばさんがルピナスさん。
子どもの頃はアリスと呼ばれていたルピナスさん。
芸術家だったおじいさんの仕事を、ときどき手伝っていました。

おじいさんは遠い国々のお話をしてくれ、アリスは自分もいつか行くんだ、と夢見ています。
世の中を、もっとうつくしくするために、なにかしてもらいたいのだよ」
とおじいさんは言います。
アリスは「いいわ」と答えるものの、何をしたらいいのかはわかっていませんでした。

そりゃあ分かりませんね。
アラサーママかつ先生してますが、世の中をどうこうするなんて、ものすごーく難題です。

成長しアリスは図書館で働き出します。
図書館の本で遠くの国々のことをもっと知ります。
この頃のアリスは、ミス・ランフィアスとよばれます。
ときどき訪れるのが温室。
南の島にいるような温室が気に入っていました。

そして実際に行くのです。
本物の南の島で、ミス・ランフィアスは素敵な村人たちとの交流をします。

次は雪山。ジャングル。砂漠。
いろいろなところを旅しました。
けれどその旅の間に、彼女は背中を痛めてしまいました。
「どこか海のそばに、くらすばしょをみつけましょう」

海辺の家に暮らし、自然を感じるミス・ランフィアス。
家の周りを耕して、花の種をまくのです。
「世の中を、もっとうつくしくしなくてはならないわね」
けれど方法がまだわからない。
「いまでも、それほどわるくないのに」

春が来て、けれどランフィアスは背中の傷がいたみ、寝て過ごします。
窓からは、あのまいた種が芽吹き、色とりどりの花が咲いているのが見えました。
ルピナス。わたしのいちばんすきな花」
ミス・ランフィアスは、夏にもっともっと種をまいて、花をふやしたいと、夢見ました。
けれど体がいうことをきかないのです。

夏も秋も冬もすぎ、ようやく春になって動けるようになったミス・ランフィアス。
「まさか、あれは!」
ランフィアスがまいた種が、咲かせた花。
けれど増やすことはできなかった花が、丘の向こう側にまで咲いていたのです。
風のおかげだわ」

そしてランフィアスは思い付くのです。
ルピナスの種をたくさん買い、夏のあいだじゅう、村のあちこちに種をまいて回りました。
頭のおかしいおばあさんだと、言われても構わずに。

そして春が来て、村はどうなったでしょう。
見開きでルピナスの花にあふれた村が描かれています。
そう、これこそ、「世の中を、もっとうつくしく」することだったわけです。
そうして、ミス・ランフィアスは、村の人たちから「ルピナスさん」と呼ばれるようになりました。

最後、「わたし」がルピナスさんに言うのです。
アリスだったルピナスさんがいったことと同じ言葉を。
そしておじさんに言われた言葉を、ルピナスさんが「わたし」に言うのです。

「世の中を、もっとうつくしくするために、なにかしなくては」
「いいわ」

何をしたらいいのかまでわからない。
でもいつかわかる日が来る。
きっといつか。

表紙と裏表紙を続けて見せてあげます。
敬老の日に、すてきなおばあさんの話として読んでもいいですし、春の花盛りの頃でもよいと思います。
長めの絵本です。

参考になりましたらうれしいです。

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