小学校図書館司書MARIママ、読み聞かせ絵本紹介します!

学校司書のパートと、2歳4歳姉弟の育児&保護猫2匹のお世話に奮闘しているMARIママです。読み聞かせおすすめの絵本を紹介しています。

小学校図書館司書おすすめ読み聞かせ絵本【オオカミって怖い?いじわる?いいえ、友達大好き繊細な心の持ち主です】

●「ともだちや」シリーズ 【ともだちくるかな】

にっこにこで掃除している狼を、ミミズクのじいさんが見下ろしています。
「おもいちがいを しているなあ」
さあ、どういう意味なのでしょうか。

♪マークが飛び交う地の文で、びっくりしてしまいました。
ハイテンションに歌って読み上げるようにしています。
オオカミは「もうすぐ だれかさんが やってくる はず」と思って、ルンルン掃除をしています。

しかし雲行きはあやしく、なかなかやってきません。
「くる、こない。くる、こない。」とオオカミは花びらを一枚一枚むしるのです。夕方になっても待ち人は現れず、「ばっきゃろー」とふて寝をするオオカミさん

次の朝がきて、「オオカミは、さびしい さびしい オオカミに なっていました。」
でも昨日のことをなにも覚えていないのです。
なぜさびしいかがわからず、ただ涙が出そうになるオオカミさん

空腹のせいかと思い、肉を焼き、満腹になるまで食べました。
それでも涙がこぼれるのです。
暴れていないせいだ、と動物たちを驚かしてみましたが、やはりさびしいままです。

「こころ なんか、いらないぞーっ」
と見開きいっぱいの大口を開けて叫ぶオオカミさんが、印象的です。
そして「むねの なかは、きれい さっぱり からに なって」
フーンと「おならも のんびりと でてきます。」

そこへ、大きなバースデーケーキと、プレゼントと、花と、いっぱい持ったキツネがやってくるのです。
「はい、たんじょうびプレゼント」
けれどオオカミは喜んでくれないのです。
「こころを すてちまったからな。」

次のページはゆっくり読むようにしています。
見開きいっぱいのオオカミさんの顔と、瞳に写る、対峙しているキツネの顔をよく見せてあげます。
「これから ずーっと、うれしい ひは いちども こない」そうなの? オオカミさん
キツネが見つめます。
ようやくオオカミは青ざめるのです。

そして抱き合って泣き始める二匹。
そう、泣いたのです。
「こころが あるからじゃない?」

二匹は踊ります。
またまた音符マークが飛び交う地の文。
難しく考えず、たのしく読めばよいと思っています。
歌うのが苦手な方も、リズムをつけて、詩のように読んであげてください。
正解はありません。
子供たちが楽しく聞くことができればOK!

その日の眠りは、キツネのプレゼントを抱き締めて、穏やかな表情で眠ることができました。
「キツネは、ともだちだぜ、うん。」

さて、奥付のページになり、ミミズクのじいさんです。
出だしの意味がわかりましたね。
「いちにち はやく まちがえてたんだよ」
早とちりのオオカミさん
けれど友達の素晴らしさを感じる機会となりましたね。

同じ降矢ななさんの絵の絵本です。
読み聞かせ向きのものが多いです。
めっきらもっきらどおんどん
ちょろりんシリーズ
きょだいなきょだいな
どれも読み聞かせで大受する絵本ですよ。
大型絵本で読むのもおすすめ。
特に【きょだいなきょだいな】は絵本でも巨大なのに、さらに巨大!

この「ともだちや」もシリーズものです。

●育児奮闘記ブログもよろしければご覧ください。

marimamashisyo.seesaa.net
司書業務でのスマートウォッチ活用法、紹介しています。


にほんブログ村 本ブログ 編集・ライター・書店員・司書へ
にほんブログ村