小学校図書館司書MARIママ、読み聞かせ絵本紹介します!

学校司書のパートと、2歳4歳姉弟の育児&保護猫2匹のお世話に奮闘しているMARIママです。読み聞かせおすすめの絵本を紹介しています。

小学校図書館司書おすすめ春の絵本「たんぽぽのまほう」綿毛のように空を飛べたらいいな。誰もが一度は思ったことのある、夢を叶える魔法です!

たんぽぽのまほう|福音館書店

 

会計年度任用職員パートタイマーとして、小学校の図書館で司書をしている、MARIママです。
2歳&4歳の姉弟と、保護猫の黒猫2匹、身長+30cmかつ体重2倍の夫と、わいわい暮らしています。

 

さて、春おすすめの絵本を紹介します。
「たんぽぽのまほう」という題名からも、わくわくしてしまう雑誌の絵本です。

こどものとも、福音館から出ている良作だらけの月刊雑誌。なのに価格440円。軽くて持ち運びも楽だからか、小学校の図書館では人気者です。幼児には少し頼りない装丁ですが、安価なのでぜひ購入して消耗品だと思って、触らせてあげてください。


のうさぎくうが主人公。
おかあさんから、クッキーをおばあちゃんに届けるよう言われました。
良いお天気の日で、くうはたんぽぽのわたげを吹きながら歩いていきます。
「いいなあ。ぼくも あんなふうに そらを とびたいなあ」
それは誰でも一度は思ったことのあるでしょう。

おばあちゃんにクッキーを渡すと、おばあちゃん、くうの持っている綿毛に気づいて、「ひみつの いいこと おしえてあげよう。」と言うのです。
そう「たんぽぽのまほう」です!
おばあちゃんは魔法のかけかたを教えてくれるのです。

 

もっちろん、すぐに試すくう。
どきどきしながら、やってみますと…。
「くうの からだが わたげと いっしょに ふわりと うかんだのです。」

 

そらを飛ぶ楽しさを味わっていると、知り合いのふくろうじいさんのうちが見えてきます。
「よーし、おどろかしてやろう
まあ子供はそうですよね。笑
昼寝をしていたふくろうじいさん、「わしは ねぼけているのかな……?」と目をぱちくり。

 

ふくろうじいさんに別れを告げて飛んでいると、ズボンが木の枝にひっかかってしまいます
心やさしい2匹のりすに助けてもらい、うさぎなのに木にひっかかってしまった、訳を話します。
そして三匹で枝から枝に飛び移って遊ぶのです。
すぐ仲良くなるのも子供ならではですね。

 

次に出会ったのは、のねずみのおかあさん。慌てた様子なのです。
「こどもたちが びょうきなの」
くうは急いで、はりねずみのお医者さんのところへとんでいきます。
はりねずみ医院につくと、事情を話して、お医者さんの手を握り、もう一度空へ飛び上がります。
「ほほう、そらを とんでいるぞ!」
このお医者さんの台詞が、魔法に初めてであった人間のような反応で、ハリーポッターのマグルを想像してしまいました。笑

お医者さんに見てもらったはりねずみのこどもたちは、すっかり元気になるのです。


くうはたくさんお礼を言われつつ、おばあちゃんのうちへと戻っていきます

さあ、おばあちゃんに、魔法の成果をお話ししましょう。
文字のない最後のページ、ゆっくり見せてあげてくださいね。
くうが一生懸命、魔法の楽しかった出来事、思い出話をしていますよ。

 

やってみたくなるおはなしで、たんぽぽが咲き始めてから、わたげの頃におすすめしたい絵本です。
幼児から小学校低学年くらいが対象でしょうか。


参考になりましたら嬉しいです。

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