小学校図書館司書MARIママ、読み聞かせ絵本紹介します!

学校司書のパートと、2歳4歳姉弟の育児&保護猫2匹のお世話に奮闘しているMARIママです。読み聞かせおすすめの絵本を紹介しています。

小学校図書館司書おすすめ春の虫絵本「はるをさがしに」てんとうむしが春を探す写真絵本です。

会計年度任用職員パートタイマーとして、小学校の図書館司書をしているMARIママです。
こどもたちが学校に来る、ギリギリまで私もお休みになってしまう勤務のため、転入の先生たちと一歩遅れてご挨拶する感じが、どうにもつらいです。

さて、すっかり春爛漫と思いきや、曇天強風。
入学式までもってほしい桜の花びらが、風にのっていってしまっています。
この絵本は、3月の終わり頃に読み聞かせをしました。

すべて写真で見せてくれる絵本です。
虫や花が本当に生き生きと写っており、身近な春の光景と重ねて、こどもたちは楽しむことができるでしょう。
23cmの正方形の絵本です。
2年生の教科書にも紹介されています。

表紙のふきのとうを知らない子もいますが、てんとうむしを見て、ななほしてんとうだー、とか突っ込んでくれる子もいました。
ちなみに私は虫が大の苦手。虫の本は極力選びたくないものの、「虫」「怪談」「なぞなぞ」「乗り物」などはこどもがまず通る読書の道ですよね。自分の好みや興味はおいておいて、がんばりますよー。

ページめくると、たんぽぽか菜の花か、鮮やかな黄色と、つくし
春だなあと思いきや、出だしは枯れ葉。
「もう はるが きたのかな…。」落ち葉の下にいたてんとうむしさん、「みんなを おこしてあげようっと。」と飛び立ちます。
つくしのお山をのぼって「はるだよー! みんな おきなさーい!」
でもかたつむりには「まだ さむいもん。」。
ちょうちょさんには「はなが さいていないよ。」と突っ込まれてしまうんです。

じゃあ花を探しにいくのですが、見つけたはるじょおんもつぼみ姿。
「はやく はなを さかせてよ。」と頼むてんとうむしさんがかわいいのです。
私は駄々っ子のようにてんとうむしの台詞を読み上げます。

はるじょおんを知らないこどももいるので、春の草花の載っている本も、一緒に用意しておいて、紹介できればしています。
スーパーのレジ近くに飴やらチョコがある感覚ですかね。
ついでに貸し出しのばしましょう。絵本以外の本と出会わせましょう!

野原にとんでいったてんとうむし、いろいろな花を見つけますが、みんなつぼみ。
さあそれぞれなんの花でしょうね。
休み時間に、一緒に図鑑を開いてみても楽しめると思います。

しょんぼりしてしまったてんとうむしに、たんぽぽが言うのです。
「あしたの あさ、きてごらん。」

さて翌朝、天気は…雨。
それでもてんとうむしはたんぽぽのもとへとんでいきます。
でも咲いていない。
約束したのに。悲しいてんとうむしさんに、たんぽぽがに言います。
「あめが やんだらね。」

気落ちして落ち葉の下でうとうとしてしまっていたてんとうむし。
まさかのみつばちさんに先を越されるのです。
みつばちさんが叫びます。「みんな おきなさーい! たんぽぽが さいたよー!」

行ってみると、たんぽぽは約束通り、きれいな黄色の花を咲かせていました。
「なのはなも いっぱい さいているよー。」
みつばちの声に、てんとうむしも急いで向かいます。

次のページの、鮮やかな黄色!
そして虫虫虫。
黄色にまぎれて文章もあるので気を付けてください。
「もう はるに なったんだ!」
つぼみだった花たちも、「もうすぐ、いろいろな はなが さきはじめます。」としめくくられます。

春を感じだした冬の終わりからおすすめな絵本です。
リアルな春を見せてあげましょう。

参考になりましたら嬉しいです。

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