小学校図書館司書おすすめ教訓絵本【ふしぎなキャンディーやさん】力持ちや透明人間になれる飴があったらどうする？

●ふしぎなキャンディーやさんで　君なら何を買う？

我が家の２歳男の子＆４歳女の子の姉弟が大好きな絵本です。
図書館司書としての私も、ママとしての私も、みやにしたつやさんの作品は大ファンです。

ふしぎなキャンディ-やさん/金の星社/宮西達也

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題名通り、「ふしぎなキャンディーやさん」に、表紙のブタくんが出会います。
タヌキのおじさんが店主。
ブタくんは、「ふしぎな　キャンディーって　どんな　キャンディーなの？」と聞きます。
ページをめくる前に、聞き手の子供たちと考えても面白いかもしれません。
店主は答えます。「なめると　ふしぎな　ことが　おこるんだよ」
そして黄色いキャンディーをなめさせてくれます。

さてさて。
目に見えてわかる変化は、なにもブタくん起こりません。
しかーし、店主はにこにこしながら、「いわを　もちあげて　ごらん」と言うのです。
子供たち、「すげー」「できんの？」とわくわく聞いてくれますね。
ページもひょいっと、めくってあげてください。ブタくんが軽々岩を持ち上げるように！
ブタくんなんと、片手で大きな岩を持ち上げてしまいました。

飴ですから、なめていたら消えてしまいますね。
するとどうなるか。
持っていた岩が「ドッシーン！」と着地。
力持ちになった効き目も、なめ終わると消えてしまうわけです。

店主は次に青いキャンディーをブタくんの口に入れます。
入れるんかい、と大人はあまりの押し売りにびっくりするところでしょうか。笑
次はどんな効き目のキャンディーでしょうか。
店主は言います。「おおきな　こえを　だして　ごらん」
ここもページめくるとき、わくわくしている子供たちが興ざめしないよう、さっとめくってあげます。

以降も緑の飴、赤い飴をなめてみるブタくん。
「すごーい。おじさん、
この　〇〇　キャンディーを　３つと　
〇〇の　キャンディーを　１つ　ください」
ブタくんは何を買ったのでしょうね。
大人は少し疑問に思ってしまう。金額書いてないのです。いくらするんでしょう？

「よーし、いたずらしちゃえ」と飴をなめるブタくん。
まさに子供。まあそうしますよね。
森の動物が怖がるアレに変身して、おどろかして遊んでいると、本家登場。
本物のこわーいアレが出てきて、「だめだ、だめだ　へたくそ！」「ついて　こい、おしえて　やる」
狩りの仕方を習うことになってしまうのです！
ここは子供たちも、あらあらあら…とにやけつつ見守るシーン。

さて連れていかれたのは、アレだらけのまちなのです。
見開きいっぱいアレだらけ。
ブタくんの目の丸さが途方に暮れていることを知らせてくれます。
乳幼児や低学年は、ブタくんを見つけるのに少し苦労するようですね。
我が家は、あれブタくんどこ？、と参加型で探します。

ところで飴ですから、なめたら消えていきます。お忘れですね。
あらあら、あらあらあらあら！
という事態になります。
ブタくん、どうやって切り抜けたでしょうか。
解決シーンは、長めに見せてあげます。文章少ないページはさらっとめくりがちですので、注意してください。

最後のブタくんの言葉は、教訓が入っています。
ゆっくりためて、読み上げます。

読み終わって表紙を見せると、ちゃんとアレも表紙に書いてありましたね。
乳幼児から小学校低学年、中学年まで楽しめる絵本です。
大型絵本も出ています。
大型絵本＞ふしぎなキャンディ-やさん/金の星社/宮西達也
読み聞かせる人数や空間の大きさ、イベントの規模で使い分けるとよいかと思います。
普通の絵本でも輪郭がしっかりした絵で、遠目はききます。
ただ文章が、絵の余白にちらかっているので、読み手は少しだけ苦労するかもしれません。

参考になりましたら幸いです。