小学校図書館司書おすすめ読み聞かせ絵本【あらしのよるに】草食＆肉食動物は友達になれる？児童書、シリーズ読書へ！

●6.7.8.9月荒天、台風、暴風雨のとき読みたい長めのお話

映画にもなったお話です。
読み聞かせの時は、大型版がおすすめです。
以下の９１３お話の本でも、地の文で十分楽しめますので、お話会向きの本です。

表紙は狼とヤギが対峙しています。
狼のおおきく伸びた影には、するどい牙があり、不敵に笑っているようにみえ、ヤギは縮こまって泣きそうな表情にみえます。

「あれくるった　よるの　あらし」がやってきて、「しろい　ヤギは、やっとの　おもいで」小屋にたどりつくのです。
嵐がやむのを待とうと思いきや、誰かが入ってくる音がしました。
ひづめのような音がしたので、「ヤギに　ちがいない」と安心して、声をかけます。
「こいつは　ひつれい」「まっくらで、ちっとも」「きが　つきやせんで。」と荒い息をつきながら、相手が応えます。
ひづめの音に聞こえたけれど、実は「つえに　していた　ぼうきれを　ゆかに　おく。」

なんと入ってきたのは、オオカミなのです。
「あなたが　きてくれて、ほっとしましたよ。」
そんなことは知らず、ひどい嵐から逃げ、真っ暗な小屋でひとりでなくなったことに安堵し、ヤギは言います。
「おいらだって」とオオカミも言うのです。

オオカミは足を少し怪我していて、ヤギさんそれを知り、「足をのばしてくださいよ。」と提案します。
ヤギの腰に、オオカミの足が当たるのです。
「あら？」
ひづめと違い、やわらかいことに疑問を抱くものの、「あたったのは　ひざなんだ」と思ってしまうヤギさん。

ところで臭いでばれないのかな、と思っていたら、くしゃみをするオオカミ。
「はなかぜを　ひいちまったらしい。」
「わたしもですよ。」
と笑いあうのです。

その笑い声で、お互い、あらオオカミみたい、なんかヤギみたい、と思いつつ、「あいてが　きを　わるくすると　おもい」言わないふたり。
まだまだ夜は長いので、すんでいるところや、えさの話をします。
ヤギとオオカミの会話だとわかって聞いている子どもたちは、はらはらドキドキ、たのしく聞き入ってくれます。
長いお話ですが、夢中になってくれますよ。

「あの　おいしい」
くさ
にく
と同時に言う二匹ですが、雷鳴にかきけされ、聞こえないのです。

「わたしたち、ほんとに　よく　にてますねえ。」
なんて言い合うほど、うちとけたとき。
ピカッ。
と雷で明るくなるのです。
あーみえちゃうじゃん。
聞き手のこどもたちもドキドキの次のページへ。

しかし。
「うっかり　したを　むいてました」
「めェ　つぶっちまって」
となんとお互い見逃しているのです。
よかったねー。笑

雷はいよいよひどくなり、だきあってしまいます。
ヤギとオオカミですよ。
きゃー！

しかも、「こんど　てんきの　いいひに　おしょくじでも。」
そんな約束をしていると、嵐もおさまってきます。
「あしたの　おひる」の約束をし、別れる二匹。
でも顔がわからないので、合言葉を決めるんですよ。
かしこいんだか、アホなんだか。
この子達ったら！笑

「あくるひ、この　おかの　したで、なにが　おこるのか。」
ええええええ、とここでおしまいになります。

続きの本を紹介し、貸し出しに結び付くこと間違いなしのお話です。
絵本から児童書、シリーズ読破に進むきっかけにもなりますよ。

台風や荒天が多い今日この頃。
ぜひ読んであげてください。
長い本こそ、まず読んであげると、自分でも読んでみよう、なんだ面白いんだ、読めそう、読みたい、と気づいてくれます。
参考になりましたら嬉しいです。

●司書・読み聞かせに役立つサイト

【絵本ナビ】は新刊紹介や試し読み、リアルな子育てママのレビューが見れて、選書や読み聞かせの参考になります。
季節や行事、学年ごとの特集、紹介もしてくれているので、コーナー展示やレファレンス、授業用図書の準備の参考にもなります。
困ったら絵本ナビを参照！というのがMARIママ司書の秘訣です。

【ネットオフ】では、年会費5800円で、毎月１５冊、１１０円の本をタダで頂けるサブスクをやっています。
趣味の本はもちろん、勉強の本も選んで送っていただいています。
★メリット
110円なら書籍・コミック自由に選べるため、児童書や絵本、絵本リストなど、業務にいかせる本をタダで頂けます。
サブスク会員特典で、他に本を買うとき、あるいは買取してもらうとき使えるクーポンを頂けます。
ネット上で選べるため、行って探す手間がありません。
★デメリット
送料は440円（税込）別にかかります。タダ本の他に1500円以上購入すれば、送料無料になります。
本の状態はわからないため、日焼けや折れが多少ある本が届くこともあります。