小学校図書館司書おすすめ読み聞かせ絵本【夜空をみあげよう】夏の星座わかる?天体博士に。自由研究にも!
●夏の星座や七夕天の川など、天体博士になれる絵本。「知る」って楽しいね。
4類の本で、星や月、正座、流星群、宇宙について、絵本で詳しくわかってしまうお話です。
主人公の女の子はるかが、洗濯物を取り込んでいると、一番星がみえました。
「いちばんぼーし、みーつけた」と歌うはるか。
夕御飯のあと、また空を見上げますが、星がいっぱいあって、さっき見た一番星がわかりません。
お父さんが教えてくれます。
「星はいつも光っているけれど、昼間はまわりがあかるくてみえないんだ。」
だから暗くなるにつれて、明るい星から見えてくるわけです。
次の日も空を見上げるも、やはり星は見えないのです。
というのも曇りです。
「夜の雲ってレースみたいできれい!」
という感想に、感動してしまいました。
子供の感性って、大人もびっくり、ぴったりな言葉で例えるときありますよね。
ここで余談。
我が子4歳娘ちゃんが、風にころころ転がっていく、散った桜を見て言った言葉。
「ママ、さくらもおさんぽしてるよ」
一緒に歩いてると思うと、散ったあとの桜も、とてもかわいらしいものに思えてきて、子供から幸せをもらった瞬間でした。
話戻り、絵本ですね。脱線失礼しました。
雲の切れ間から月が出て、ここから月と星の話になります。
満月では、月が明るいから、星が少ししか見えず、「月のみえない夜は、星がよくみえます。」
ページめくり、月の満ち欠け、色の話です。
指差し、ゆっくりと読んでいます。
「赤い色をしていました。」
見たことあるよー、と反応があるときもあります。
そんな月が出たあとに読んでも良いお話ですね。ストロベリームーンでしたっけ?
新聞記事も一緒に紹介して、NIEとからめると、担任の先生にも喜んでいただけます。
司書スキルの見せどころです!笑
さて、毎晩空を見ていたはるか、そして弟のじゅんは、「みっつのあかるい星をみつけました。」
お母さんに教えるのです。
するとお母さんは、それが「夏の大三角っていうんだよ。」と言い、それぞれ「ベガ」「デネブ」「アルタイル」という名前があることを教えてくれるのです。
次の日はお母さんと一緒に、三人で屋上から空を見上げました。
町の明かりが眩しくて、なかなか星が見えにくい。
そんなときの対処法を、お母さんが教えてくれるのです。
簡単なことなので、ぜひ知っておいてほしい裏技です。
やってみよー、と子供から反応が入るときもありました。
お母さんは「星座」を教えてくれます。
「きせつによって、みえる星がかわるの。冬には、冬の星がみえるんだ」
今度はお父さんの出番です。
双眼鏡を渡して、月を見るよう言います。
見てみると、「うわあ、ふしぎ!」
あかるい細い月と、うっすら暗い丸い輪郭がみえるのです。
太陽の光と、地球、そして月の見え方を、お父さんが話してくれます。
次は夜でなく、夕方が場面。
流れ星のような、けれど「ずっと光っているね。なんだろう?」
ふしぎな光を見つけるのです。
夕御飯を食べながら、はるかが話すと、お父さんがその光の正体を教えてくれます。
「国際宇宙ステーションだとおもうよ」
知らない子供も多いので、5類から宇宙の本をピックアップして、読み聞かせのあと紹介することもあります。
「なーんだ。ながれ星かとおもったのに」
とはるかが残念がると、お父さん、すてきな提案をしてくれるのです。
「きりたか山でキャンプをしよう!」
さあ、ながれ星キャンプの準備が始まります。
本当に参考になる準備アイテムがのっています。
「はやくキャンプの日にならないかな」
見開きで山々の緑が描かれます。
都会暮らしの子供たちには新鮮なページでしょうね。
大自然のなかで、テントをはり、カレーをつくって、広い空のしたで食べるのです。
「さあ、山の夜空をみよう!」
ページ開くと、とても素敵な夜空が描かれています。
「天の川がよくみえるぞ。」
とあるので、七夕行事の頃にも良い絵本です。
家族で夜空を見上げます。
そして流星群が見え出します。
お父さんがまた分かりやすい解説をしてくれるのです。
「ながれ星は、彗星のとおり道と、かんけいがあるんだよ」
ということで、4類、星や彗星の本も、あとで紹介します。
ブックトークにもつかえる大変優秀な絵本です。
4年生は星の勉強もあるので、授業用の図書として提供することもあります。
「宇宙って、ふしぎだね」
とラストを迎えるのです。
低学年や幼児には長いかもしれませんが、私は2年生くらいから読んであげています。
絵本から、類の本に進むきっかけにもなります。
知ることの楽しさを味わうことのできる本ですよ。
●司書・読み聞かせに役立つサイト
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