小学校図書館司書MARIママ、読み聞かせ絵本紹介します!

学校司書のパートと、2歳4歳姉弟の育児&保護猫2匹のお世話に奮闘しているMARIママです。読み聞かせおすすめの絵本を紹介しています。

小学校図書館司書おすすめ読み聞かせ絵本【くまよ】中高学年に。大自然の写真から「生」と「静」を感じよう。

●自分の知らない遠い場所でも、けれど同じ時間が流れていて。生き方もいろいろ。大人まで考えさせられる科学絵本。

縦26cm横20cmの科学絵本です。
小学校中学年、高学年以上におすすめです。

題名のとおり、熊のリアルな写真が印象的な本です。
「いつか おまえに 会いたかった」
と語りかけるように始まります。
見開きいっぱいの熊のアップの写真に、みいってしまいます。
毛並み、黒い瞳、鼻のひだ、つめ、丸い耳。
動物園や動物の図鑑で見たことはあるけれど、よく見てみたことはないアップの写真。
けれど恐ろしいという印象ではなく、すんだ瞳がとても印象的です。

「町の中で ふと お前の存在を 感じたんだ」
大自然の上に、身近な町の風景写真がちりばめられた見開きです。
読み聞かせでは見えにくいため、ぜひひとり読みしてほしい絵本です。

「おれたちに 同じ時間が 流れていることに」
大自然のなかを歩いていく、小さな熊の写真が見開きいっぱいに載っています。
熊は大きい、と思っている子どもたち。
大自然の中では小さいのだと、指差してやっと気づく熊の存在に、なにか感じてくれるといいなと思いつつ、ゆっくり文章を読み上げて、写真を見る時間を長くもちます。
この絵本は、文章のないページも多いです。
写真こそ雄弁に語っているのです。

撮影者の「おれ」と被写体の熊「おまえ」は、「はるかな 星のように 遠く はなれている」
とはいえ、危険な撮影だったでしょう。
長い時間をかけて撮影し続けたのでしょう。
季節もめぐって行くのです。

「夏が来た」
のぼってきたサケを、しとめる熊。
魚の赤色が印象的でした。
生、を感じました。
おこぼれをもらおうと集まるカモメもいます。
これが自然界なんだと、写真から学びます。

「あっと 気がつくと」
カメラ目線の熊の写真に驚きます。
「どれだけ 時間がたったのか」
万が一もあり得る危険な写真だと思います。
「かすかに かすかに おまえの息が聞こえていた」

秋になり、冬が近づき。
夕焼けのもと、夜中の静寂の中で、「おれ」は大自然の中の自分の存在のちっぽけさを見つめます。
「美しい骨が」と、するどい牙のついた骨の白さが際立つ写真があり、子どもたちも驚いて見いります。

見たことのない、大自然の姿。
「いのちの 気配に 耳をすます」
オーロラの写真。
小さなテントにともる灯り。

大自然を見て、感じて、「自分」を考え直す、そんな体験ができる絵本です。
星野道夫さんの以下の作品も、中高学年に出会わせてあげたい肉薄した写真に見入ってしまう本です。

●司書・読み聞かせに役立つサイト




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季節や行事、学年ごとの特集、紹介もしてくれているので、コーナー展示やレファレンス、授業用図書の準備の参考にもなります。
困ったら絵本ナビを参照!というのがMARIママ司書の秘訣です。




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