輪郭のはっきりした絵柄で、新井洋行さんだとすぐに分かった表紙。
赤ちゃん絵本かなと思いきや、我が家の5歳3歳姉弟がハマって、何度も読み聞かせております。
身近な家具家電、洋服や文房具の気持ちを、短いセリフで言い表し、くすりとさせる絵本です。
まずは冷蔵庫。
「いつも おなかが ひえるのです。」
確かに!となります。
同じページに、炊飯器もかいてあるので、こっちはどんな気持ちかな?と参加型で楽しめる絵本です。
次は箸。
納豆をかき混ぜる2本の箸が描かれ、複雑な表情の顔が描かれています。
「なっとうって ちょっと にがて。」
納豆大好きな姉弟なので、自分の箸のことだと思って聞いてくれます。
小学校低学年でも十分楽しめる絵本なので、朝食や給食の納豆をからめて話題を膨らませることもできそうです。
納豆といえば、3年生の加工食品の学習時には、以下の本を読みましたよ♪
- しょうたとなっとう
大豆から納豆ができる過程が、写真でわかりやすく学べる横長の絵本。
読み聞かせする身としては持ちにくい本ですが、種まきからスタートするお話なので、食育になり、納豆が苦手な子でも見入ってくれます。
次がMARIママ一押し。
「いす おもう。」
さあ、なんでしょう。
このページだけ何回も読まされるくらい、大うけです。
今座っている椅子も、思っているかも?
という具合に、トイレ、傘、掃除機、洗濯機、靴下、毛糸、クレヨン、お皿、コップ、カメラ、クッション、お鍋、お風呂、お布団が、一言物申すのです。
掃除機が、お腹いっぱいでも食べないといけないんだ、と言うのですが、我が子たち理解できず!
ロボット掃除機しか目にしていないし、ゴミはママが捨てるだけなので、中にたまるという発想がないようでした。消えてってると思ってる!?
時代だなあ、としみじみ。
靴下は、2足がバラバラになって困るという内容で、冬の時期は、手袋がそうですね。
関連して、以下の絵本につなげてもいいかもしれません。
- 【てぶくろ】
おじいさんが森の中に落とした手袋が、大活躍するお話。
次は何が!?と興味を絶やさない名作です。
- 【てぶくろがいっぱい】
赤い手袋を片方失くしてしまった男の子に、みんながこれじゃない?と赤い手袋を届けてくれる絵本。
寒そうな表紙ですが、心がとても温まる内容です。
最後は布団くん。
寝る前に水分補給する子供を不安そうに見るのですが、続きの顛末が、裏表紙に描かれているのがまた面白い。
読み聞かせでは裏表紙もしっかり時間をとって見せてあげてくださいね。
表紙の文房具たちの気持ちは、遊び紙に描かれていました。
もう一度読み始めてしまう工夫ができた絵本で、貸出や、自分で読んでみるのにつながりますね。
遠目が効き、聞き手が想像したり、自分の場合で考えたり、広げて楽しめる絵本です。
参考になりましたら嬉しいです。