小学校図書館司書おすすめ絵本「よあけ」中高学年に自然の豊かさ、感涙してしまいそうな圧倒的な夜明けの美しさを感じてほしい!
縦24cm、横26cmの四角に近い絵本。
1ページに絵と、下に10文字前後のごくごく短い文章がひらがなでのっているだけのシンプルな絵本です。
我が家の2歳、4歳の姉弟には途中で逃げられてしまいます。
私は中学年、高学年くらいの、実際に「よあけ」を知っていて、想像しながら見てくれる子に読んであげたいです。
月が「てる」とか、山が「くろぐろとしずもる」とか、少し表現が難しいので、分かる頃がいいのではないかなと感じます。
絵で理解するにしても、絵が表紙からずっと暗めの色なので、それだけで低学年や乳幼児は残念ながらノってこないです。
けれどとても詩的で、雄大な景色が目に浮かんで、リフレッシュさせてくれる、癒しの絵本なのです。
一度つまらないと思ってしまうと、こどもは繰り返し借りたり、もう一度読んでみようとはなかなかなりませんよね。
中学年くらいから出会わせてあげたい、自然を感じる絵本です。
ゆっくりと、絵を見せながら読んであげます。
特に最後の夜明けの瞬間は長く見せたい。
おじいさんと孫が出てくるお話なので、敬老の日とからめてもいいかも。
借りてくれた子は、絵をじっくりじっくり見て、自分の知っている自然の景色と結びつけながら、においたつような川辺の大自然を感じつつ読んでくれるだろう絵本ですよ。
参考になれば嬉しいです。