小学校図書館司書イースターおすすめ絵本「ぐりとぐら」大きなたまごであなたは何を作りますか?
子供に読んでと言われて気づきました。
これこそイースターエッグつながりで、今読んであげると楽しめる絵本でしたね。
読み聞かせをしている方のなかには、「ぐりとぐらのシリーズは歌わないといけないから苦手」という方もいますが、堂々と読めば、こどもはそれで受け入れます。
正解なんてないのだし、こどもも知らないし、気にせず読んであげてください。
横長(縦20cm横27cm)の絵本なので、読み聞かせの持ち方だと遠くが読みにくい、という方もいますね。
大きい字ではありませんが、すべてひらがなで、単語ごとに空白が入っているので、そこまで読みにくくはないかと思います。
ぐりとぐらやと動物たちの台詞、地の文が、背景にかぶらず、絵の余白に散らばって載っています。
それも苦手な方はいますね。読み飛ばしてしまわないように、流れを覚える程度まで練習して臨みたいです。
…と面と向かって言いたいけれど、まだまだ見た目的に若輩者のため、相づちをうって心のなかで反論するだけになっています。
気づけば司書歴長いです。公共図書館3館、大学図書館、現在小学校図書館勤務で、10年くらい司書しているでしょうか。
のねずみのぐりとぐらが、森の奥でどんぐりやくりを拾っていますと、とてもおおきな…
ここでページが変わるので、なにかな、なにかな?と期待させてあげましょう。
「たまごがおちていました。」
おおきいんですよ! ぐりとぐら二匹よりも大きい。
ページまたいで、つるんと大きな白いたまごが描かれています。
ぐりとぐらは大型絵本も出ていますが、通常の絵本でも遠目はきくので大丈夫だと思っています。
ただ普通でも大きなたまご。大型絵本だったらもーっと大きいわけで、こどもたちは大ウケです。
イベントで読むときなどは大型絵本が良いかもしれませんね。
さあ、あなたなら、おおきなたまごに出会って、どうしますか?
お料理大好きぐりとぐらは、かすてらを作ることにします。
それにしてもたまごが大きくて、どうやって運ぼうかと、いろいろ案を出します。
一緒に考えさせると、より楽しく聞いてもらえる場面です。
たまごを運ぶのはあきらめて、じゃあ材料と道具を持ってこようと、発想の転換をするぐりとぐら。
でも二匹はのねずみなので、材料と道具だって大きくて、知恵をつかって運びます。
たまごのからも問題。
割ろうとしたげんこつが「おお、いたい! なんて かたいんだろう」
涙が出るほど固いのです。
さあどうしますか?
どうにか割ったら、いざ調理。
歌いながら焼けるのを待ちます。
ただよってくる良い香り。
動物たちが集まってきます。
「さあ、できたころだぞ」
このふたをとるシーン。
「おいしそー」「はらへってきたー」とコメント入ります。かわいい。
そしてみんなで黄色いたまご色のかすてらを食べるのです。
おしまい。
と思いきや、まだまだ!
おおきなたまごの、から。これをつかって、ぐりとぐら、なにかをつくるのです。
「なにを つくったと おもいますか?」
間をおいて、ページをめくってあげます。
こどもたちの顔を見たい衝動をこらえて、一緒に絵を楽しみます。
だって読み手がみんなを見渡してしまうと、読み手に目が移ってしまう子がいるので。それはもったいないし、絵本の世界を楽しませるのが目的であるので、あえてここではこどもたちを見ないように、私も絵本に集中しています。
どんぐりやくりが出てくるので、秋でも良いですね。
給食前の時間帯でもいいですね。
幼児から小学校低学年向きです。知恵をしぼるという意味で、中学年も楽しめると思います。
参考になりましたら嬉しいです。