小学校図書館司書MARIママ、読み聞かせ絵本紹介します!

学校司書のパートと、2歳4歳姉弟の育児&保護猫2匹のお世話に奮闘しているMARIママです。読み聞かせおすすめの絵本を紹介しています。

小学校図書館司書おすすめ5月から夏の絵本【まだだよまだだよ】梅干しをつけるおばあさんの姿を見せてあげたい!

●梅干しのおにぎりが食べたくなる絵本

汚破損図書をチェックしているときに、偶然出会った5月からのお話会に最適の絵本です。
題名ではまったく内容が分からなかったのですが、開くと青い梅がのっています。
梅干ししかしらない子供は、これが「梅」だとわからない子もいますね。

めくって見開きいっぱいに、「おいしい うめぼし つけるのさ。」とおばあちゃんが作業しています。
手伝うのはランドセルを背負って帰ってきた女の子。

梅を揉んで瓶に詰める。
ぎゅっぎゅっと音が書いてあります。
ゆっくり、聞き手を意識しつつ読んでいます。
いつ食べられるか気になる女の子に、「まだだよ、まだだよ」と口に手を当てて答えるおばあちゃん
このやりとりがこの後も続くので、読み方を統一するか、バリエーション付けて読むか、どちらでも楽しめるでしょう。
だから題名が「まだだよ まだだよ」なんですねえ。笑

梅干しといえば赤色。
なぜ赤くなるのか、分かる絵本になっています。
「むらさきいろの はっぱ、かって きた。」
私も梅干しは買ったことしかないので、へえーと楽しく見入ってしまう、魔法のようなシーンです。

梅雨が明け、になり、ざるに梅干しを並べて干すのです。
「がまんがまんて いいながら、うめぼし、おいしく なるんだよ」
梅干し、というくらいのなので干すことは知っていましたが、炎天下にさらすんですね。
科学絵本のように勉強になります。

花火が上がる見開きのページは、きれーと声が上がります。
夏の花火シーズンに読んでもいいかもしれませんね。
ここでも「まだだよ、まだだよ」と口に手を当てるおばあちゃん。

3日経つと、「これで しばらく、おわかれね」と、瓶に梅干しを戻します。
にはちょっと覚えている梅干し。
ページめくりには、すっかり忘れちゃった梅干し。

が来て、やっとやっと梅干しを、瓶から取り出します。
食べる気満々の女の子に、「まだだよ、まだだよ」
えーまだ?、と聞き手もなります。私も思った!笑
とっても美味しそうな梅干しに、もう食べられるじゃん、と思ってしまう場面です。

ここでおばあちゃん、一工夫するのです。
おにぎりにします。
お腹が空くページ。
4時間目の終わりに読んでいると、よだれが出そうな絵。「腹減ったー」って声があがります。

おばあちゃん、さらに工夫。
おにぎり持って、自転車で出かけるのです。
「うめぼしが、いちばん おいしく なる ばしょさ」

やがてが見えてきます。
海を前に、待ちに待った梅干し入りのおにぎりを頬張ります。
どんな味でしょう。
「わたしも はやく、つくれるように なりたいな」

ページめくり、雄大な海を前に、おばあちゃんが言う言葉が、しみじみ心に響きました。
子育てママに届けたい言葉。
あっという間に成長する子供。
成長は嬉しいし楽しみ。
だけれど、「でも、いいんだよ。ゆっくりで、いいんだよ」
おばあちゃんの言葉が胸に沁みました。

小学校高学年まで、この言葉を届けたいです。
無理せず焦らず今を大事に。

後ろ表紙を見せるのをお忘れなく。
すっぱーいお顔を見合わせる、おばあちゃんと女の子を見せてあげてくださいね。

私は「おにぎりもっておでかけ♪」とゴールデンウィークにからめて、「うめぼし」博士コーナーを作りました。
たとえばこんな本を展示しています。
梅干しの絵本/農山漁村文化協会/小清水正美
干したから…/フレ-ベル館/森枝卓士
おいしいごはんができるまで 1/偕成社/真木文絵
江戸時代の梅干しが載っていて、子供たち驚いてくれます。
「干す」ことの大切さを伝えたいです。
SDGsにもつながりますね。
生ではすぐ傷んでしまうから、工夫をして長く美味しく頂いてきたんですね。

参考になりましたら嬉しいです。

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