小学校図書館司書MARIママ、読み聞かせ絵本紹介します!

学校司書のパートと、2歳4歳姉弟の育児&保護猫2匹のお世話に奮闘しているMARIママです。読み聞かせおすすめの絵本を紹介しています。

小学校図書館司書おすすめ春の絵本【うさぎのくれたバレエシューズ】安房直子さんの優しい不思議なお話です。


会計年度任用職員パートタイマーとして、小学校図書館司書をしているMARIママです。

今朝は、フリマアプリのほうが大繁盛のため、梱包と発送で手一杯でした。
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おまけにお昼休憩で原稿を書いたものの…そのスマホを置いてきてしまうという痛恨のミス!涙

しかし今日で29日連続更新記録が途絶えてしまうのも悔しい。
ということで、子供もやっと寝ましたし、お気に入りの絵本をご紹介します。

●幻想的な桜と、バレエをするウサギが鮮やかな絵本

安房直子さんが文章を書いている絵本で、優しい、不思議な、絵本になっています。
教科書でも触れる作家さんのため、積極的に提供、展示する本です。
繊細なタッチのイラストのため、読み聞かせる人数や、会場の規模によっては、大型絵本がおすすめです。
大型絵本>うさぎのくれたバレエシュ-ズ/小峰書店/安房直子

主人公はバレエ歴5年の女の子。
音楽を聞くと踊りたくなってしまうのに、どうにも上手に踊れない、切ない子なのです。
「おしょうがつにも、たんじょうびにも、たなばたさまにも」女の子は願うのです。
「おどりがじょうずになりますように」
表紙と中身は桜一色ですが、願い事が叶う、夢を見る、という意味では、正月や七夕に読んであげてもよいと思います。

願いが届いたのか、ある日バレエシューズが女の子のもとに届きます。
山のくつやさんからでした。
履いてみると、不思議ふしぎ。
「足がひとりでに はねあがって……」
呼ばれた気がして、女の子は山へとかけていくのです。

次のページの見開きいっぱい、幻想的な桜の大木の桃色が広がります。
木の中にはくつやがあって、うさぎが縫物をしているのです。
「バレエシューズを、30そくつくらなきゃならない。」
うさぎは女の子を壺の前へ案内します。
壺の中身は「さくらの木のしる」!
バレエシューズにする布は、この壺で染めたものなのです。
素敵ですよねえ。想像するだけで、すてきな色で、よい香りで、ふわりふわり花びらのように舞えそうです。

うさぎは女の子に手伝いを頼み、せっせせっせとバレエシューズを作ってゆきます。
「こんなにたくさんのバレエシューズ、だれがはくの?」
「うさぎバレエだんのうさぎたちがはくのさ」
30足のバレエシューズを、皆にこやかに身に着けたうさぎバレエ団。
ウサギの楽団も現れ、音楽に合わせて、ダンスが始まるのです。

「はじめは、スキップ。かろやかに、かろやかに。」
踊っていることを意識して、読み方もリズムよく軽やかにするよう心がけています。
「わたしもいれて」と女の子も踊りだします。
「スキップ、スキップ、どんどんはやく。どんどんたかく。」
風のように、蝶のように、花びらのように、女の子は踊るのです。
そう、踊ることが、できているのです!
見開きで、女の子が舞っている場面です。
夢見るように、うっとりするように、明るく読み上げています。

日暮れがやってきて、女の子は急に「草のうえに、すわりこみました。」
「そして、だあれもいませんでした。」
「花びらがちるばかりです。」

夢がさめたような、急に現実が押し寄せてくる感覚。
女の子は怖くなって、慌てて帰宅します。
ふしぎなバレエシューズは、気づけばぼろぼろになっていたのですが、女の子は覚えているのです。
うさぎと一緒に踊った、あの軽やかなステップの感覚を。
「おかあさん、わたし、ちょっとおどってみるから、みてちょうだい」
はだしの女の子、さあ踊りはどうでしょうか。

余韻にひたれるように、静かにラストは読み切ります。
遊び紙も飛ばさず見せて、表紙と後ろ表紙はつながって一枚の絵になっていますので、最後ゆっくり見せておしまいとします。

「風」「草」「木」などは漢字表記ですが、ふりがなもありますので、2年生で気に入って自分で読んでいる子もいました。
5年生で何度も借りてくれている子もいます。
私も幼い時出会って、大好きな絵本でした。
バレエも習わせてもらうほど、影響を受けました。
大人になって読み返してみると、またこの不思議な出来事が、桜の幻想的なイメージとマッチしていて素敵です。
蝶や月も華麗で、儚くて、美しくて、夢のようなこの世界観にぴったりです。
子供も大人も見とれてしまう、そんな美麗な絵本です。

参考になりましたら嬉しいです。

●司書お役立ちサイト

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コロナ禍妊娠日記/幻冬舎/おおがきなこ
現在は、コミックエッセイを読み中。
2歳になる息子が、まさにコロナ禍の出産でした。
実は4歳娘も、インフルエンザ罹患中に出産していまして、そのときも隔離され、悲しい思いをしました。
今度こそ立ち合い出産を、と思った第二子。
コロナがやってきて、やっぱりひとりで生むことに。
産後入院中も荷物の受け渡しのみで誰も来られず、窓からロミジュリのように手を振っていました…。
退院後も、保育園帰りの娘や、仕事から帰ってきた夫が、病原菌のように思えてしまったり…。

そんなコロナも、ついに5月で5類移行。
また立ち合い出産ができるようになるでしょうか。
そしたら三人目を考えたいな…。

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