小学校図書館司書MARIママ、読み聞かせ絵本紹介します!

学校司書のパートと、2歳4歳姉弟の育児&保護猫2匹のお世話に奮闘しているMARIママです。読み聞かせおすすめの絵本を紹介しています。

小学校図書館司書おすすめ家族の絵本【ロバのシルベスターとまほうの小石】石集め好きな子供は危険⁉魔法と親子の愛情物語。

●魔法の小石をめぐる、親子の優しい思い合いの絵本です。

ロバのシルベスターが主人公。
ひとりっこのロバの男の子です。
変わった形や色の小石集めが大好き。
かくいう私も石が好きで、持ち帰っては母に怖がられていました。なにか宿っているのでは、と。

夏休み前、シルベスターは「もえるようにあかく ひかっていて、びー玉のように まんまる」な「すてきな小石」を見つけます。
雨が冷たくてつい、「やんでくれたら、なあ」と言ったそのとき。
からっとお日様が輝く、晴天になったのです!

「まほうが かかったせいだ」と気づきます。
ためしに「もう一ど、あめがふらないかなあ」と実験するシルベスター。
地面に小石を置いた状態では、なにも変わりませんでした。
ということは?
小石をひずめにもって言い直します。
すると雷雨になったのです。
魔法の発動条件がわかりました。

「これからは、のぞみが なんでもかなうぞ。」
うへへへへ、何に使う?
欲深い大人な私はあれこれ想像するわけですが、シルベスター。
「とうさんやかあさんはもとより、しんるいや、ともだちにも、すきなことをさせてやろう!」と優しいことを言うのです。
いい子!
母の日、父の日を前に、こういう自然と思いやることのできる子供の姿を、絵本を通してお子さんにぜひ、見せてあげてください。

はじめの願いを考えて歩いていると、なんとライオンに出会ってしまいます。
手には魔法の小石があったのに、あまりに驚いて、怖くて、シルベスターは「ぼくはいわになりたい」と願ってしまうのです。
岩の回りをぐるぐるくんくんするライオン。
しかし諦めて去っていきます。
このライオンの表情がとても面白いです。
ロバが岩になってしまった、不思議で信じられない表情がよく描かれています。

難は去ったものの、岩のシルベスターには、魔法の小石を握って願いを言うことができず、岩で居続けることになってしまいます。
夜になり、シルベスターの両親も心配し、涙します。
朝すぐに、近所や警察に聞いて回り、村の犬みんなで臭いをたどって捜索します。
何度も何度も、同じ場所を探す日々が過ぎ…。
シルベスターの両親は「きっと おそろしいじこのせいで、二どとむすこに あえまい」と思うようになりました。

岩のシルベスターも、「おきていても、のぞみがないし、やりきれなかった」ので、目をつむって静かに過ごすようになります。
秋がすぎ、冬がすぎ。
そして春。
「五月のあるひ」シルベスターの両親は、「げんきをだそうよ」と、いちご山にお弁当を持ってやってくるのです。
そう、シルベスターの岩がある場所です!

そうとは知らず、お母さんが岩に腰かけたり、お弁当を岩に並べたり。
聞き手の子供たち、笑ったり、心配したり、次どうなるの、と聞き入ってくれます。

シルベスターも長い眠りから覚めて、なんとか気づいてもらおうとヤキモキするのです。
が、岩なので!
どうにもなりません…。

ここでお父さんが、あの赤い魔法の小石を見つけて岩に置くのです。
「シルベスターがみたら、よろこぶだろうに」と。
まさにそうですね。

そしてそのおかげで、「ああ、もとのぼくになりたい。」というシルベスターの願いは通じます。
お弁当を背にのせたロバに、戻ることができるのです!
よかったね。
ハッピーエンドなのに、背にお弁当があって、笑えてしまう場面です。

最後、三人で抱き合い、お互いの大切さ、家族のすばらしさがひしひし伝わる絵が描かれます。
無邪気な子供の行動と、あるかもしれないファンタジーな事件。
子を失った父母の姿はとても他人事と思えず、ママパパが読んでも、物語に入り込んでしまいます。
どんなに時が経とうと、忘れるわけがない子供のこと。子供の好きなもの。
その強く優しい温かい想いが、事件を解決するんですね。

ファンタジーのお話としても楽しめますし、心温まる「思いやり」「絆」「あきらめない心」のお話でもあります。
大きな本なので読み聞かせ向きです。

幼児から、私は高学年にも読んであげたいな、と思いつつ、今は運動会など行事が忙しくて図書の時間いらっしゃれない週が続いていて、残念だなあと思っているところです。
参考になりましたら嬉しいです。

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「病気になればお金は出ていく一方!健康管理=お金管理と考えて」が耳に痛いページでした。
みなさんもぜひ、お体大事に無理せず、仕事、ブログ、主婦業、子育てなどなど、こなしていきましょうね。

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