小学校図書館司書MARIママ、読み聞かせ絵本紹介します!

学校司書のパートと、2歳4歳姉弟の育児&保護猫2匹のお世話に奮闘しているMARIママです。読み聞かせおすすめの絵本を紹介しています。

小学校図書館司書おすすめ読み聞かせ絵本【カエルのおでかけ】蛙の「いいてんき」って晴れ?雨?

●6月梅雨に読みたい笑える絵本【カエルのおでかけ】高畠那生


遊び紙も水色で、雨が降った地面のみずたまりが描かれています。
6月、梅雨の時期、カエルが合唱している頃、雨の日にぴったりのお話です。

天気予報を見ていたカエル。
「あしたは いい てんきに なりそうだ」
出掛けようと決意します。

ページめくり、大雨でくらーい窓の外の風景。
頭に手をあてているカエル。

ページめくり「やったー!」と指をたてるハイテンションなカエルが描かれます。
うっかり1ページ前で、雨でかわいそう、とか思ってしまった読者を、笑わせてきます。
「カエルにとって あめが なによりも いい てんき なのです。」
確かにそうだよね。笑

ルンルンとでかけるカエル。
「あめの においって いいよなあ。」
雨のにおいを想像します。
ぬれた制服のにおいなんかは、くさいと思うけど。
カエルには違う香りがするのかな?

「かさを さしていないのは カエルだけ。」
ずぶぬれで、にこにこで、自転車を走らせるカエルが描かれています。

そしてカツバーガーを購入します。
「できたての サックサク」
テイクアウトして公園にいくのです。
公園というより、池状態。洪水です。

「どぶんと いすに すわって これじゃあ、まるで プールみたい。」
カツバーガーがぐちょぐちょです。
うわー食べたくない。
聞き手の子どもたちをしかしうらぎる、カエル。
「ん~、ますます おいしそう。」
ぐしゃぐしゃ食べて、大満足するのです。笑

そしてお昼寝。
「カエルは ふくを ぬいで もっと もっと あめに あたる ことに しました。」

文字もなく、大雨洪水、公園じゃなくて、池?湖??川???のような暗い絵が見開きで描かれます。
が、小さく熟睡するカエルの、浮かぶ顔が面白いのです。
指差して子どもたちも楽しそうに見てくれます。

次のページも文字はありません。
雄弁に語る絵が見開きで描かれます。
小雨になっていき、水がひき、公園がよみがえってきます。
読み上げる言葉はありませんが、長く見せてあげるページです。

そして次のページ。カエルがやっと目覚めます。
「はやく かえらないと、あめが やんじゃうよ!!」
サングラスを投げて慌てるカエル。
けれどちゃんと服を着てから走り出しているんです。
あとで借りてくれた子が教えてくれました。
借りると、聞いているだけでは気づかなかった絵に気づけて、面白い発見があるんですよね。
二度楽しい。
よかったね。

帰り道、雨があがり、日がでてきてしまうのです。
カエルくん大丈夫??と思いきや。
「よし、これの でばんだ。」
カエルの大発明品が最後活躍します。
このページも、じっくり見ないと、発明内容がわかりにくいので、ぜひ借りて見てほしいページです。

無事帰宅し、テレビをつけるカエル。
台風通過の天気予報です。
でも。もちろん。
「いい てんき」なわけですね。

台風の頃。梅雨入りした頃。おすすめの絵本です。
ストーリーが面白いので、読み聞かせでも受けますが、ぜひよく見てほしい面白い絵なので、親子の読み聞かせや、ひとり読みにとてもおすすめです。
参考になりましたら嬉しいです。

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