小学校図書館司書MARIママ、読み聞かせ絵本紹介します!

学校司書のパートと、2歳4歳姉弟の育児&保護猫2匹のお世話に奮闘しているMARIママです。読み聞かせおすすめの絵本を紹介しています。

小学校図書館司書おすすめ6月の絵本【おじさんのかさ】梅雨が楽しくなる?おじ様がかわいい読み聞かせ絵本

●6月梅雨の時期に読みたい、雨が楽しみになる絵本

中学校数学教師の父が大好きな絵本です。
こどものとき何回も読んでもらいました。
縦31cmある、縦長、大きめの絵本で、読み聞かせ向きです。
雨の日や、梅雨の時期、展示にも読み聞かせにも、紹介にも使っています。

ハットをかぶり、口ひげをはやし、ネクタイをして、長いコートを着た、ダンディなおじさんが主人公。
「とっても りっぱなかさを もっていました。」
おじさんはその傘を「でかけるときは いつも、かさをもって でかけました。」

「えー雨じゃなくても?」と聞き手の子どもたちから疑問があがるときもあります。
そうです。しかも。
「すこしくらいのあめは、ぬれたまま あるきました。かさが ぬれるからです。」
さらにガヤガヤなる一文。

「もうすこしたくさん あめが ふると」
子どもたちが、おじさんがしそうな行動を考える時間をもてるように、一呼吸おいて読みます。
「あめが やむまで まちました。」

このように、とにかく傘が大事すぎるおじさんのお話なのです。
傘が大事ですから、大雨の日は出掛けません。
窓から、風で傘がひっくり返ってしまった子どもを見て、「ああ よかった、だいじなかさが、こわれたかも しれない。」という感想を言いますからね。
もはや「傘」の役目どころではありませんね。

「あるひ、おじさんは、こうえんで やすんでいました。」
やがて小雨が降ってきます。
入れてほしい、と男の子に言われるのですが、聞こえないふりをするおじさん。
結局男の子は、お友だちの女の子が通りかかり、相合い傘で帰ります。
「あめが ふったら ポンポロロン」と歌いながら楽しそうに。

二人が見えなくなった頃、おじさんは立ち上がります。
「ほんとかなあ。」
そして、ついについに、おじさんの傘が開くのです。
見開きで開いた傘が描かれます。
「ほんとだ ほんとだ、あめが ふったら ポンポロロンだあ。」
楽しそうに傘をさして歩くおじさんが描かれます。

そして気づくのです。
「ぐっしょり ぬれたかさも ○○」だと。
おじさんのこの笑える、けれどほっこりする台詞がいい締めになっているのです。
おくさんの反応も面白い。

傘がぬれただけで、こんなに楽しいお話になるのですね。
ぜひ雨の日に読んであげたい絵本です。
読み聞かせはもちろん、親子でも楽しめる絵本ですよ。

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