小学校図書館司書MARIママ、読み聞かせ絵本紹介します!

学校司書のパートと、2歳4歳姉弟の育児&保護猫2匹のお世話に奮闘しているMARIママです。読み聞かせおすすめの絵本を紹介しています。

小学校図書館司書おすすめ読み聞かせ絵本【ものぐさトミー】6月7月雷雨や台風のとき1冊でじっくりお話会♪

●梅雨 雷雨 荒天時に1冊じっくり幼児から小学校高学年まで読み聞かせよう

小さな絵本です。縦21cm横17cm。
けれど、聞いて想像するだけでも面白いお話なので、私は1年生から高学年まで、読み聞かせに使っています。
4歳娘も楽しそうでした。「えー」「いいなー」「うわー」と。
松岡享子さんが訳している外国絵本です。

表紙であくびをしているのがトミー・ナマケンボという少年、主人公です。
電気じかけのいえに、すんでいます。」
トミーの寝ているベッドは、日光を関知して動きだし、傾くのです。
トミーは「ねまきからぬけ、そのまま、あついおゆのいっぱいはいっているふろおけの中にすべりおちます。」
練習しておかないと、ひらがなが、空白なく羅列された地の文で、読みづらいと思います。
長い文も、ちゃんと読んであげると、ほんと笑ってくれるので、ぜひ間違えないでスラスラ読んであげたいです。

お風呂にも仕掛けがあり、「ふろおけは、うずまきをおこし、」トミーを綺麗に洗い上げるのです。
洗ったら乾かさないと。
「ゆかにあいたあなから、下の乾燥室へとながします。」
立つくらいしなさいよ、と思うのですが、トミーは「うきわ式ささえベルト」で支えてもらって、温風に乾かされるのです。

次は身だしなみ
歯磨きをしてもらい、髪をとかしてもらい。
されるがまま、口をあけたトミーが笑いを誘います。

まだ裸なので、服を着なきゃなわけですが、もちろん機械たよりです。
「えー」とみんな指差したり、笑ったり、すごいと感想を言ったり。
トミーの家が羨ましくなってくる頃です。

ご飯も食べさせてもらいます。
このご飯の内容も面白い!
強調して、個数を読み上げています。
そんなにたべる?のむ?という個数なんですよ。笑

そして、ようやくトミーが機械から独立し、動き出すときです。
学校にでも行くのかと思いきや。
のろのろと、かいだんのほうへあるいていきます。」
階段の上にはベッド。
そう、物語の始まりの、ベッドです。
頑張って、素敵なベッドに戻るんですね。

さあ、翌日も、機械頼りな楽チン生活が始まる、と思いきや?
稲妻の絵です。
「電線が切れてしまいました。」
ということは、電気じかけのおうち、どうなるでしょう?
聞き手の子どもたちも、担任の先生も、「うわー」と嫌な想像をします。
ここからが面白い!

トミーが頑張るお話になると思います?
いいえ、彼は、電気が復旧するのをひたすら寝て待つのです。空腹のまま。
いい根性ですね…。笑

一週間後、いよいよ復旧して、動き出すベッド。
しかし…お風呂の水は、「水」だし、おどろいたトミーが上下逆さまに乾燥室に落ちてしまったから、逆立ちで乾かすことになるし…。
もう散々なプロセスをたどることになるのです。
これから機械に何をしてもらっていたかは、もう、聞き手の子供たち知っているので、想像しますね。どうなるのか。
「うわー」「あはははは」「そんなことある?」と、にぎやかになる子どもたち。

長いお話なのに、すっかり、とりこになっています。
読み終わったあと、自分で借りていく子も多いです。
梅雨や雷、台風の頃、読んでいます。
読み方次第ではありますが、私はこの1冊で図書の時間の読み聞かせとしてはいいボリューム、時間がかかるので(10分ちょっと)、じっくり読む絵本にしています。
ぜひ楽しい機械仕掛けのお話、読んであげてください。

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