小学校図書館司書おすすめ読み聞かせ絵本【ぜったいたべないからね】子育てママへ絵本で好き嫌い克服♪
●好き嫌いする子に読んであげたい 笑える兄妹の絵本
表紙はプチトマトを見つめる妹と、その妹を見つめるお兄ちゃんです。
「ごはんを たべさせておいてね」と言われたお兄ちゃんが頑張るお話です。
「それって ほんとうに、たいへんなんだよ。なぜって いもうとは、すききらいが はげしいんだ。」
まずはにんじん。
うさぎの写真の切りぬきが貼ってあります。
パッチワークのような、スクラップブックのような絵本で、よーく見てほしい絵なのです。
「にんじんは うさぎのえさなんだって。」
次は豆。
「ちんちくりんだし、このみどり みどり！げっ」
同じ意見のこどもも多くて、私も実はグリンピースが苦手なので、笑っちゃうけど他人事でないお話です。
だからこそ面白いんですね。
「そこで ぼくは あるひ、いい ことを おもいついたんだ。」
テーブルについた妹が、「ぜーったい、たべない」といろんな食べ物をあげるのですが、「それは よかった」とお兄ちゃんは言うのです。
「いもうとは たべないって いった もの ぜんぶ なかったからね。」
けれどテーブルには、にんじんがあります。
どう見てもにんじんです。
妹が「たべない！」といじります。
そしてページめくり、宇宙？の見開き。
「にんじんに みえるかもしれないけど にんじゃない。」
とお兄ちゃん、解説するのです。
「はるばる もくせいから とどいた○○だよ」と。
気になってしまう妹。
それは私も気になるわ。笑
「ひとくち かじってみようかな」
そしてかじると、「わるくない あじね」
続いてお豆。
「まめみたいに みえるかもしれないけど まめじゃない。」という設定ですね。
じゃあなんなのよ。
お兄ちゃんの「言い換え」が面白いんです。
じゃがいもも、さかなのフライも、さあ、なんて言って食べたくさせるのでしょうか。
こどもの好き嫌いに困っている親御さんも参考になる絵本です。
「ねえ、おにいちゃん、あれ とってくれない？」
最後なんて、妹から求めるんですよ。
逆に心配しちゃうおにいちゃん。
「ほんとに ほんとに これ？」
「あたしの すきな、まんげつぶちゅっと」なのです。
食卓に並んだ、私たちの知らない名前の食べ物。
けれどよく目にする、嫌いな子が多い食材たち。
不思議とわくわくする食卓に見えてきます。
名前って大事ですね。笑
絵と写真を上手に切り貼りした絵本で、地の文も、普通に印字はされておらず、読み聞かせる身としては読みにくくも感じますが、ひとり読みには文字まで楽しい絵本です。
ぜひ出会わせてあげたい笑える食育絵本です。
兄妹のほのぼの絵本でもありますよ。
参考になりましたら嬉しいです。
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