小学校図書館司書MARIママ、読み聞かせ絵本紹介します!

学校司書のパートと、2歳4歳姉弟の育児&保護猫2匹のお世話に奮闘しているMARIママです。読み聞かせおすすめの絵本を紹介しています。

小学校図書館司書おすすめ読み聞かせ絵本【たなばたまつり】七夕飾りの工作の参考にもなる行事絵本

●雑誌絵本かがくのとも掲載 七夕の行事絵本


かがくのとも 2012年7月発行 520号の工作絵本【おってきってたのしい たなばたまつり】です。
検索難航しましたが、Amazonでは入手可能のようですね。
幼児から小学校低学年まで「読んで」楽しい内容ですし、
中学年高学年は飾りづくりの参考に「見る」のに役立つ、とても優秀な絵本です。

「きょうは 7がつ 7か。たなばたです。」と始まります。
お父さんが笹を持ってきてくれたので、みんなで飾りをつくるお話です。

材料は折り紙とはさみ
折り紙のおりかたの本のように、プロセスがしっかり描かれているので、真似してつくることができます。
ゆっくり読み上げています。
おって、おって、チョキン。
「そして おりがみを ひらくと
どんな形かな?と中学年くらいからは聞いています。
いろんな想像をしてくれます。
図書の時間の読み聞かせが、図工や算数にも通じる思考の時間になります。
先生が学年貸し出しを希望してくださることもあります。

ページめくり「こんな かたちが できました。」
読み聞かせのときは、地の文だけ読んでいます。
親子読書や少人数の読み聞かせのときは、登場人物の台詞、ふきだしも読むとよいと思います。
「1かいしか きってないのに 2かしょも きれてる!」と女の子が言うのです。
開くまでワクワクする、どんな形になるかが楽しい、工作絵本です。

「2かい おって 1かい きったら できた、いろんな かたち。」
4人のこどもたちが、それぞれ折って折って切ってできた形がのってます。

「つぎは 3かい おって」
「おって おって おって チョキン!」
低学年では、左手(絵本を持っていない手=ページをめくる手)で1、2、3と指で数えると、一緒に盛り上がってくれました。

「できた できた」
いろんな色で、いろんなおりかた、切り方で、さまざまな形ができた見開きに、驚いてくれます。

「じゃあ こんどは」?
「おって おって チョキン! おって おって おって おって チョキン!」
オーバーなくらいノリノリで、聞き手の子供たちを見渡しながら読んでいます。
地の文が短い絵本は、長く見せることを忘れないようにしています。

そしていよいよ笹に飾ります。
一般的な笹飾りとは違いますが、素敵なのです。

しかも切ったものを飾るだけではなく、「きりくず」も活用するのです。
「きりくずで いいものを つくってるんだよ」
「くろい かみに、きりくずを はっていきます。」
ペタ ペタの擬音のところで、こどもたちの顔を見る余裕があると、楽しそうにしてくれる様子が見えるといいですね。
勘のいい子は気づきます。
さあ、なにを作っているのでしょう?

あまのがわが できました!
アイディアにびっくり。素敵なのです。
SDGsにもなりますし。
捨ててしまいそうな切りくずが、きれいな天の川になるのです!
ぜひ工作スペースをもうけられる図書館なら、ひとり1ペタでも、七夕までに天の川になっていって楽しそうです。

最後、あまのがわに、星をふたつ貼ります。
この ほしは ひこぼしと おりひめです。」
短いながらも、しめに、七夕の説明が入ります
「1ねんに 1どだけ あえる ひです。」
ただの工作絵本で終わらず、どんな日かも学べる、良質な行事絵本だと思います。

終わりに、見開きで表紙、裏表紙を見せます。
すっかり七夕気分になり、続けて工作したくなる絵本です。

参考になりましたら嬉しいです。

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