手でさわって楽しむ絵本「くもさんおへんじどうしたの」
「あおむし!」と2歳息子が持ってきた絵本、いえいえ描いた人一緒だけど、これは「蜘蛛」。
「くもさんだよ」
「くま!くま!」
「く、も!」
「く、ま!」
何回教えても熊になります。も、って言いにくいのかな。
息子の大好きな「はらぺこあおむし」の作者、エリック=カールさんの作品です。
4歳娘も大好きな絵本。
YouTubeのはらぺこあおむしのお歌が大好きで、私は何回歌ってあげているかわからないくらい歌っています。
絵本も読みすぎて文字見なくても読める特技ができました!笑
これは学校の図書館で披露するとビックリされます。
さて「くもさんおへんじどうしたの」は、題名通り、くもさんが何を話しかけられても、お返事してくれないのです。
巣作りに忙しいから。
この巣がどんどんどんどん出来上がっていくのが見事ですし、ぷくっと糸が盛り上がっている不思議な絵本なのです!
触ってぼこぼこしていて、キラキラして見えて、見て触って楽しめます。
「変な絵本ある?」「変わったやつある?」とたまに聞いてくる小学生に、これ、絶対紹介します。
「はらぺこあおむし」は知っている子が多いのですが、こちらは未読の子が多いので、同じ絵の人だよーというと借りてくれる確率があがります!
左ページで、いろいろな動物がくもさんを誘い、話しかけ、右ページでは忙しく巣を作り続ける、華麗にスルーし続ける蜘蛛。
大人はまーだ続くんかい。いつまで無視するの。と思ってきますが、子供は繰り返される内容って大好きです。
次は誰が話しかけるかな。と楽しそうに聞いていてくれます。
2歳の息子は動物の名前を言って、鳴き真似をして、聞いてくれます。
左ページに実はずっと飛んでいる虫。
初見のときは、なんかいる、くらいにしか思っていなかったのですが、最後この虫が関係してくる。
は! いたな! ずっとそういえばいたわ!
面白いです。
ひらがなと漢数字くらいの簡単な短い文章でかかれています。
娘いわくこども園にもあるそうですよ。
変わった本だと紹介すると、小学校高学年まで「ほんとだぼこぼこしてる、すげえ!」と盛り上がって見てました。
幅広く読んでいただけます。
サイズも横に長く、読み聞かせのとき持ちにくく自分から遠い側が見えにくく苦手、という方もいるかもしれませんが、背景の上でなく、白い紙の上の黒字なので見やすい。絵もエリック=カールさんなので間違いなく読み聞かせ向き。おすすめですよ。
しいて難点をいえば、蜘蛛の糸をぽこぽこさせるためなのか、ページが袋とじのようになっているので、こどもは穴があれば手をつっこみたくなるわけで、図書館ではよーく切れて修理にやってきます。
残念ながら、あらまたきましたね、という常連さん。
でもこういう絵本もあるんだな、と一度は触れてほしい絵本です。
参考になれば嬉しいです。